かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『聞書アラカン一代』〜鞍馬天狗の正体は?

映画とともに、チャンバラとともに、自分流に生きた嵐寛寿郎こと、アラカンとはどんな人物だったのか。 戦時中は、軍部の意向で、国策からはずれた娯楽時代劇が撮れなくなり、戦後はGHQによって、チャンバラが禁止されます。アラカンは、寛プロの従業員を…

鞍馬天狗の軍隊批判

竹中労の労作『聞書アラカン一代』について、もう少し書いておきます。 この本を読んでおもいましたけれども、アラカンというひとは、タテマエというのが、ないようです。全部本音なんですね。しゃべることだけでなく、生き方も。そんなひとは、そうそういま…

竹中労著『聞書アラカン一代〜鞍馬天狗のおじさんは』

tougyouさんがブログで紹介してくださった本です。 こどものころ、映画のおもしろさをチャンバラで知りました。そして、ぼくのヒーローは、1に鞍馬天狗、2に丹下左膳でした。 その鞍馬天狗そのひとであるアラカンが、関西弁でしゃべるわしゃべるわ……そして、…

お花見と「ビートルズ探検隊」オフ会

■粋なringoさんとお花見デート(笑) 前半はお花見。午前王子駅。まず駅前の立呑みで、おでんを食べながら一杯(笑)。昨年の花見以来1年目ぶりだ。 3杯ほど飲んで、周辺を花見見物。親水公園の周辺はきれいだったが、桜の名所飛鳥山の桜は、まだ3分咲き程度だ…

見落としたくない日本映画3作品

最近立て続けて青春映画の秀作を2本見ました。長澤雅彦監督『青空のゆくえ』と、山下敦弘監督『天然コケッコー』です。高らかな青春謳歌も、大層な挫折もない、両作品とも、慎ましい、自然体の作品。テレビ・ドラマのオーバー・アクションになれている人に…

4日目。金沢〜東京へ(3月16日)

8時30分金沢駅発の周遊バスで金沢の町へ。 「ひがし茶屋街」を見る。格子戸が印象的な町並みは、高山とも違う情趣がある。きのう、Nが夕飯を食べたという大正時代風の「自由軒」は、現役のレストランで、「コールド・パーマ」の看板がある美容院は、いまも…

3日目。白川郷〜金沢(3月15日)

■朝の飛騨国分寺 9時30分発のバスまで時間があったので、寝ているNを置いたまま、朝の高山をもう一度散歩する。雨はすっかりあがって、いい天気になっていた。 最初に「飛騨国分寺」へいく。ここの三重ノ塔と大イチョウを見る。 ★国分寺の三重ノ塔 ★国分寺の…

2日目。下呂温泉〜飛騨の里(3月14日)

■下呂温泉へ 昨日と一転して、本格的な雨。まだ薄暗い高山駅で、下呂温泉行きの一番電車を待つ。 ★朝の高山駅 朝6時40分の電車で下呂温泉へ向かう。 きのう朝の3時に宿にもどってきたNは眠そうだった。たまたまはいった英国パブの経営者・母娘が、エリック・…

初日。新宿〜飛騨高山へ(3月13日)

9時、新宿西口から高速バスで出発。およそ5時間30分で、目的地の高山へ着く予定。同行のN(息子)もわたしも夜勤明けで、バスの半分は眠っていた。 トイレ休憩の平湯温泉へ着く頃は、周辺の山は、すっかり雪景色になっていた。眠っているので、時間が早い…

「新藤兼人95歳・人生との格闘果てず 」

ringoさんから録画したDVDを拝借して、見ました。日ごろ敬愛している監督・脚本家だけに、興味津々でした。久しぶりに、現在の新藤監督の姿を見て、元気とはいえ、年をとられたなあ、という実感も拭えませんでしたが、映画にかける情熱は変わることなく、す…

相米慎二監督『夏の庭』(1994年)

原作:湯本香樹実 脚本:田中陽造 出演:三國連太郎、塚田直樹、王泰貴、牧野憲一、戸田菜穂 「台風クラブ」「お引越し」の相米慎二が、湯本香樹実の同名児童小説を映画化したキッズ・ムービー。ワンパクざかりの男の子3人と老人との交流を描いた作品。神戸…

盲目のブルース・ギタリスト、ジェフ・ヒーリー死去(41歳)

夜遅く帰宅して、サイトのニュースを見てびっくりしました。すばらしい白人ギタリストのジェフ・ヒーリーが亡くなりました。 トロント(AP) ギターをひざの上に乗せて演奏する独特なスタイルで知られる盲目のギタリスト、ジェフ・ヒーリーさんが2日夜、…

久々に映画館のハシゴをする

17時30分から新宿で昔の会社の同僚とあう予定があったので、それまでの時間、名画座をハシゴする。 最初にギンレイホール。9時30分からスサンヌ・ピア監督『ある愛の風景』(2004年)と、フランソワ・オゾン監督『エンジェル』(2007年、写真上)を見る。 『…

『ある愛の風景』〜すばらしい傑作です!!

■スサンネ・ビア監督『ある愛の風景』(2004年) 製作国:デンマーク 脚本:アナス・トーマス・イェンセン 出演:コニー・ニールセン、ウルリッヒ・トムセン、ニコライ・リー・コス 軍人である夫の戦死を告げられた妻、その喪失感を慰めたのは夫の弟。だが夫…

1990年、ゲイリー・ムーアとアルバート・キングの親子世代の共演が実現した!

70年代、フィル・ライノット率いるシン・リジィで、80年代にはハードロック界のスーパー速弾きギタリストとして活躍していたゲイリー・ムーアが、90年代突然のように、ずぶずぶのブルース・アルバム『スティル・ゴット・ザ・ブルース』を発表した。 「いまの…