かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

成瀬巳喜男監督『杏っ子』(1958年)

久しぶりに本格的な成瀬巳喜男作品を見ました。やっぱりいいですね。堪能しました。 嫁いだ相手は、とんだダメ男で、酒癖が悪い。仕事は続かず、やめてしまうと、毎日発表のあてもない小説を書いている。 それがどこにも売れないと、酒を飲んで、グダグダ妻…

イギリスのボブ・ディラン、ドノバンの登場!

1966年、ボブ・ディランの2枚組ベスト・アルバムを買って、すっかり彼のファンになってしまったぼくは、もっと違うディランのアルバムを買おうと、レコード屋さんへいった。 ディランのレコードが、持っている2枚組ベストと曲がダブるなどで、何を買うか迷…

井口奈己監督『人のセックスを笑うな』(2008年)

永作博美と蒼井優の共演、これもおもしろかったです。 天性の魔性の女なのか、巧妙な手練手管なのか、年下の男性を思いのままに翻弄するのが、無邪気な顔をした永作博美演じるユリ。 心身ともに、彼女のとりこになってしまうのが、美学生の磯貝みるめ(松山…

吉田惠輔監督『純喫茶磯辺』(2008年)

tougyouさんがこちらのブログで、「麻生久美子のオタク喫茶のコスプレ衣装とそのみごとな脚にドキドキする。それだけで満足」と簡単に触れています。 ぼくも麻生久美子の足はよかったけど、映画にはもっと満足しました(笑)。 ★ 人生をテキトーに生きる危な…

エルビスが怒涛の46曲を熱唱するミュージカル、「エルビス・ストーリー」を、キミは見たか!(笑)

見ました(笑)。 というわけで、ringoさんのこちらの記事に刺激されて、むかし見た「エルビス・ストーリー」というミュージカルのことを思い出しました。 ★ 当時(2002年か2003年頃)ぼくはエルビスに凝っていて、クルマのなかでエルビスばかり聴いていたこ…

新生ブルース・マン〜ロバート・クレイのこと

1986年、一般のアメリカン・チャートにロバート・クレイの「Smoking Gun」が登場しました。黒人のブルースが一般チャートに登場するのは非常にめずらしいことだったらしいですね。それも80年代にブルースの新曲が・・・。 そのころはまだ、地上派のテレビでM…

ジョージ・ハリスンの殿堂入り祝賀式にリンゴが不参加の意味・・・?

以下の文はメモに残しておいて、そのままずっと忘れていました(笑)。 ★ こんなニュースをネットで読む。 「ザ・ビートルズ」の故ジョージ・ハリソンさんが14日(火)、ハリウッドの殿堂であるウォーク・オブ・フェイムに加わった。 ハリソンさんの名が彫ら…

クリント・イーストウッド監督『グラン・トリノ』(上映中)

先日久しぶりに熊谷へ帰ってお酒を飲んでいたら、弟夫婦、ヤマモトさんの3人がこの映画の話で盛り上がっていました。三人三様に少しずつ見方は違うようですが、それぞれ強い感銘を受けたようで、これは見なければならんと・・・ 翌日いってきました。 ★ 主…

石井克人監督『山のあなた 徳市の恋』(2008年)

いつも予備知識なしに見るので、説明書きを読んで、この映画が清水宏監督の『按摩と女』のリメイクだということを知りました。 といっても、オリジナルの『按摩と女』もまだ見ていないのですが、DVD化されていることはわかっていたので、早速ネット・レンタ…

こちらは圧倒的に蒼井優がいい!!

タナダユキ監督の『百万円と苦虫女』(2008年)は、映画がいいというより、蒼井優が友だちのいない、孤立した少女を、すごい存在感で演技してみせた作品。 蒼井優がいいので最後まで見たけれど、映画としては時々「やめてしまおうかな」とおもうような場面も…

やっぱり佐藤浩市がおもしろい!!

三谷幸喜監督の『ザ・マジックアワー』(2008年)を映画館で見たとき、仕事あけだったので、少し寝てしまいました。 それで細部の記憶がとんでいるので、DVDでもう一度見直してみましたが、やっぱり、おもしろいですね。 以前tougyouさんが書かれていたとお…

ボブ・ディラン・デビュー30周年記念コンサート(1992年)

下の映像のいくつかは、以前にも、話の流れでブログにアップしたことがあるとおもいますけど、いまringoさんがブログでこのコンサートを話題にしていますので、ぼくの好きなハイライト・シーンをいくつかアップしておきます。 コンサートの模様は、WOWOWで二…

映画に描かれたジョニー・キャッシュとジューン・カーター

ringoさんのブログに、、、 ジョニー・キャッシュが歌う「くよくよするな」のワンコーラスが出てきたりするのは、私にはとてもサプライズなプレゼントでした。ジョニー・キャッシュってカッコいいんだと思いました。 という記事をみつけてよろんでいます。ri…

恐竜が登場する新旧2本の映画。。。

小学生のころ、図書館の利用冊数が全校で一番だか二番だ、ということで褒められたことのない担任から褒められたことがありますが、そのとき借りていたのは、世界文学全集でも、世界偉人全集でもなく、全部「恐竜図鑑」の類でした(笑)。 ほとんどがシダの生…

犬童一心監督『グーグーだって猫である』(2008年)

女性漫画家と飼い猫と、彼女を慕う若いスタッフたちの物語。 ゆったりした映画で、漫画家が病にかかるところで、話に波が立つけれども、悲惨な終わり方にはならない。 小泉今日子も、若い女性スタッフたちも、よかった。この映画の加瀬亮は、あまり印象に残…

フリートウッド・マックの「ブラック・マジック・ウーマン」

60年代後半には、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジのような素晴らしいギタリストが誕生して、ギターはロックの花形楽器となり、やがて、ギター・ロックの黄金時代を迎えていく。 そのなかで忘れたくないギタリスト、ピーター・グリーン…

6月に発売されるジョージ・ハリスン・ベスト盤の中身は・・・

●George Harrison『Let It Roll: Songs By George Harrison』 01. Got My Mind Set On You (from Cloud Nine, 1987) 02. Give Me Love (Give Me Peace On Earth) (from Living In The Material World, 1972) 03. The Ballad Of Sir Frankie Crisp (Let It Ro…

犬童一心監督『ジョゼと虎と魚たち』(2003年)

[rakuten:mammoth-video:10004568:image] 前から気になっていた映画ですけど、こういう題材をセンチメンタルなヒューマニズムで描いていたらいやだな、と見るのを延ばし延ばしにしていた作品。 ★ 老婆が、足の不自由な女性(老婆の孫)を、自宅に隔離してい…