かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

2011-01-01から1年間の記事一覧

トム・ウェイツ「ピアノが酔っちまった」

1970年代のおわりから80年代のころ、この歌をかけながら、よくお酒を飲んだ。なんて、かっこいい曲だろう、とおもう。 ひとりでお酒を飲むには、ぴったり過ぎるかもしれない(笑)。

約20年ぶりにCINNAMON(究極のツェッペリン・トリビュート・バンド)を見る!

16時に、森林公園駅まで、クルマで弟に迎えにきてもらう。 時間どおり合流して、クルマのなかでレッド・ツェッペリンのCDを聴きながら、熊谷へ向かう。弟は、ツェッペリンをそれほど知らないので、予習にライブDVDと、MP3でベストを焼いて渡してあった。 ク…

日本の公開はいつ?・・・『ジョージ・ハリスン〜リヴィング・イン・ザ・マティリアル・ワールド』

★ マーティン・スコセッシ監督の『ジョージ・ハリスン〜リヴィング・イン・ザ・マティリアル・ワールド』は、アメリカでは10月にケーブルテレビ局で放送され、イギリスでは同じ月にDVD、ブルーレイなどで発売されるらしい*1。 が、現時点では日本での公開方…

追悼〜エイミー・ワインハウス「リハブ」(2007年)

この曲は、飲酒・薬物のリハビリ施設に入所した経験を歌ったといわれるが、結局のこと、彼女は逝ってしまった。 アルバムを聴いて、危険な香りを放つエイミー・ワインハウスの魅力に惹かれたが、彼女自身は、歌うことで、自身を客観化する(治療する)ことは…

阪本順治監督『大鹿村騒動記』〜もう1度見る!

この映画、川越では上映しているところがなくて、家人も、東武練馬まで見にくることになった。 わたしも結局、1週間前に見たばかりなのに、もう一度付き合って見る(笑)。 しかし、この映画は2度見てもおもしろかった。セリフのやりとりの可笑しさは、2度目…

下岡友加著『志賀直哉の方法』〜「大津順吉」について

著者は「大津順吉」について、本文で詳細な分析を試みているけれど、最後に、自ら次のように要約している。 「大津順吉」は、語る<私>と語られる<私>との間にあからさまな距離を設け、語られる対象、世界の客体化を装いながら、逆に二つの<私>の癒着を…

リンゴ・スター、原作者との共演

いま「ビートルズ探険隊」は、「探険隊が選ぶリンゴ・スターのヴォーカル曲NO.1決定戦!」をやっています。 この記事は、「探険隊」への投稿を、転用しました。 ★ 第1回戦の第3試合は、カバー対決。「アクト・ナチュラリー対マッチボックス」です。 「アク…

阪本順治監督『大鹿村騒動記』(公開中)

公開から2日目(7月17日)、東武練馬の映画館は、最前列を残して満員だった。 はじまる20分前に行ってとれたのは、前から2列目の、左端から3番目。いつも、前のほうで見るので、それほど不便はかんじなかったけれど。 人気テレビドラマの映画化ではない・・…

清水宏監督『風の中の子供』(1937年)と田坂具隆監督『乳母車』(1956年)

川越のテレビを地デジに換えたおかげで、BSも見られるようになった。 さっそく「山田洋次監督が選ぶ100本」から、清水宏監督『風の中の子供』と田坂具隆監督『乳母車』を録画しておいてもらい、週末帰宅して見た。 ★ 清水宏監督『風の中の子供』は、見直し…

下岡友加著『志賀直哉の方法』

志賀直哉の方法作者: 下岡友加出版社/メーカー: 笠間書院発売日: 2007/03/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る 著者略歴をみると、著者の下岡友加(しもおか・ゆか)は、1972年生まれ。38歳か39歳の若さだ。 ★ 志賀直哉は、よく「事実をそ…

ジェフ・ベック、テリー・ボジオ、トニー・ハイマス『ギター・ショップ』(1989年)

ギター・ショップアーティスト: ジェフ・ベック出版社/メーカー: Sony Music Direct発売日: 2006/02/22メディア: CD クリック: 7回この商品を含むブログ (2件) を見る 1989年、ジェフ・ベックは『ギター・ショップ』を発売すると同時に来日した。というより…

荒俣宏著『プロレタリア文学はものすごい』

プロレタリア文学はものすごい (平凡社新書)作者: 荒俣宏出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2000/10/01メディア: 新書購入: 2人 クリック: 37回この商品を含むブログ (14件) を見る ★ ホラー・笑い・エロスが横溢する「忘れられた文学」を現代の眼で新たに読み…

リンゴ・スターとビートルたち〜アフター・ザ・ビートルズ

1970年にビートルズが解散してからも、リンゴはジョン、ジョージ、ポールと音楽的な交流をつづけていく。リンゴがドラムで3人のレコーディングに協力することもあれば、逆にジョン、ジョージ、ポールがリンゴを助っ人することもあった。 ★ ●ジョン・レノンが…

祝!リンゴ・スター71歳。

1964年のはじめ、「リンゴを大統領に!」というアメリカの少年少女たちのデモ行進があったのを、リアル世代のファンはおぼえているだろうか。 あいにく、デモ行進をしているメンバーの90%以上が選挙権がなかったので、リンゴのアメリカ大統領は実現しなかっ…

神代辰巳監督『地獄』(1979年)

[rakuten:r-mediashop:10005862:image] 日本映画で来世の地獄を映像化した作品が3本ある。そのなかで、まだ見そびれていた神代辰巳(くましろ・たつみ)監督の『地獄』を、「GyaO!」の有料版で見る。 ★ 小学生のころから、地獄絵などに興味をもっていたので…

ボブ・ディラン『ナッシュビル・スカイライン』(1969年)

ナッシュヴィル・スカイラインアーティスト: ボブ・ディラン出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ発売日: 1991/12/01メディア: CD購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (2件) を見る『ナシュビル・スカイライン』は、いまでもよく聴く。 …

ツェッペリンの模倣?!〜ホワイトスネイク「Still of the Night」

サーペンス・アルバス ~白蛇の紋章~アーティスト: ホワイトスネイク出版社/メーカー: ソニーミュージックエンタテインメント発売日: 1988/09/30メディア: CD クリック: 5回この商品を含むブログ (29件) を見る ホワイトスネイクの『白蛇の紋章〜サーペンス・…

天願大介監督『デンデラ』(公開中)

姥捨伝説のその後。 <お山>に捨てられた老女たちは、山の中で助けられ、生きていた・・・というワクワクするような設定ではじまる。 設定はワクワクするけれど、どのように展開して、最後を収束させるのか。それが凡庸だと失望するかもしれない、とおもい…

極上のバラードを2曲〜ウイングス『ワイルド・ライフ』(1971年)より

ポール・マッカートニーのソロ3枚目のアルバム『ワイルド・ライフ』は、ウイングスのデビュー・アルバムでもある。 ところが、当時『マッカートニー』や『ラム』は、熱心に聴いたのに、『ワイルド・ライフ』は買ったときに何度か聴いたものの、ろくに聴かな…

レッド・ツェッペリン・トリュビュート・バンドの素晴しさ

レッド・ツェッペリンの再結成がほとんど期待できそうもない今、彼らを見てその渇きを癒すしかない。彼らがいてくれてよかった、おもう。 気合のこもった演奏は、凄すぎる!! ★ ●CINNAMON「貴方を愛しつづけて」 ●Mr. Jimmy「永遠(とわ)の詩」

川本三郎著『マイ・バック・ページ ある60年代の物語』

マイ・バック・ページ - ある60年代の物語作者: 川本三郎出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2010/11/26メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 66回この商品を含むブログ (54件) を見る 最初に映画を見てしまっているので、この本をよく映画化したなあ、とちょっ…

雨の1日〜MR.JIMMYを見る

朝からいつ降りだすかわからないような天気で、これでは東京散歩はムリかな、とおもう。10時の開店を待って光が丘のスーパー銭湯「おふろの王様」へいく。 散歩がムリなら映画を・・・とおもいネットを検索してみたら、東武練馬の映画館で、12時45分から青山…

6月18日、祝!ポール・マッカートニー69歳。

ポールの激しいシャウトが大好き!! ●「アイム・ダウン」。1965年、シェア・スタジアム。日本公演でも最後に演奏された。 ●「ルシール」。1979年、カンボジア難民救済コンサート。ビートルズ初期のポールの得意ナンバーだったが、ビートルズは、正式にレコ…

ブラインド・フェイスの名曲〜「Can't Find My Way Home 」

エリック・クラプトン&スティーヴ・ウィンウッドの来日で聴きたい1曲。

是枝裕和監督『奇跡』を見にいく(6月11日)。

はじめに検索したときは、東武練馬の映画館は上映館リストになかったのに、直前にもう一度映画館を調べたら、上映予定にはいっていた。 この「ワーナーマイカル板橋」は、館主のセンスなのか、ミニシアターものの上映もおおく、とてもたのもしい。 上映初日…

再見〜成瀬巳喜男監督『妻として女として』(1961年)

『女が階段を上る時』(1960年)の翌年に公開されている。 この作品でも雇われママを演じるのは高峰秀子。はじめは『女が階段を上る時』を踏襲しているのかな・・・とおもったが、見ていくと、じつは触感がまるでちがっている。 ★ 妻(淡島千景)と愛人(高…

川上弘美『センセイの鞄』

センセイの鞄 (文春文庫)作者: 川上弘美出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2004/09/03メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 56回この商品を含むブログ (353件) を見る おもしろかった。 むかし高校の恩師だったおじいちゃんと、もうすぐ38歳のツキコさんは、町…

ブラインド・フェイスの復活!〜エリック・クラプトン&スティーヴ・ウィンウッド来日決定!

ブラインド・フェイスは、1969年にデビューし、アルバム『スーパー・ジャイアンツ』を発表している。 クリーム解散後でもあり、、エリック・クラプトン、ジンジャー・ベッカーというクリームのメンバーがふたりいたため、彼らを迎えるファンは、クリームの後…

もうすぐ公開〜是枝裕和監督『奇跡』

『歩いても歩いても』の是枝裕和監督の新作がもうすぐ公開される。予告編をみても、期待がもてそうだ。

成瀬巳喜男監督『驟雨』(1956年)

『驟雨』は、「しゅうう」と読む。にわか雨のこと。 ★ やっぱりおもしろい。 テーマとしては、『めし』(1951年)のリメイクのようにもおもえるが、この作品は『めし』よりもユーモラスに、夫婦の軋轢が描かれている。 夫婦の、もっといえば男女の考え方のち…