かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

読書

吉田秋生著『海街diary』完結!

左から、三女・千佳、次女・佳乃、長女・幸、四女・すず。 鎌倉、極楽寺近くの古民家に暮らす四姉妹のものがたり、吉田秋生(よしだ・あきみ)作『海街diary』が第9巻で完結した。 第1巻の『蝉時雨のやむ頃』が発売されたのが、2007年4月16日(「ウィキペデ…

コーヒーを飲みながら、夏目漱石『それから』を読む(12月10日)。

それから (新潮文庫)作者: 夏目漱石出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1985/09/15メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 280回この商品を含むブログ (156件) を見る 12月10日、月曜日。 渋谷の「ユーロスペース」へ、塚本晋也監督の『斬、』を見にいく。時間が40…

宮本輝著『錦繍』を読む。

錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)作者: 宮本輝出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1985/05/01メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 166回この商品を含むブログ (124件) を見る 宮本輝の『錦繍』をはじめて読んだのは、ずいぶん前だ。ネットで調べてみたら、1982年に新…

佐藤泰志原作『きみの鳥はうたえる』を読んでおもう、いろいろなこと。

きみの鳥はうたえる (河出文庫)作者: 佐藤泰志出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2011/05/07メディア: 文庫 クリック: 9回この商品を含むブログ (11件) を見る 映画『きみの鳥はうたえる』を見て、このタイトルはビートルズの「And Your Bird Can Sing」…

「週刊金曜日」が、「追悼・翁長雄志」を特集。

特集:追悼 翁長雄志沖縄県知事|週刊金曜日公式サイト 8月25日、土曜日。炎暑。 日傘をさして、「シアター・イメージ・フォーラム」(渋谷)へ出かける。時間が早いので、宮益坂の途中にある喫茶店へ寄り、コーヒーとトーストのモーニングを食べながら、き…

浅田次郎作『闇の花道ー天切り松 闇がたり』第1巻を読む。

闇の花道―天切り松 闇がたり〈第1巻〉 (集英社文庫) 作者: 浅田次郎 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2002/06/01 メディア: 文庫 購入: 9人 クリック: 334回 この商品を含むブログ (60件) を見る 8月20日、月曜日。晴天。暑さがぶり返してきた。野外では、…

『枝野幸男、魂の3時間大演説「安倍政権が不信任に足る7つの理由」 』を読む。

メディア: この商品を含むブログを見る 8月18日土曜日。晴天だけれど、少し涼しくなったかな。 朝早起きして、フランソワ・オゾン監督の『2重螺旋の恋人』を見るため、「ヒューマントラスト渋谷」へ向かう。 早めに渋谷へついたので、映画館近くの喫茶「ルノ…

『文藝別冊 高峰秀子 女優・妻・エッセイスト』を読了。

高峰秀子 (KAWADE夢ムック 文藝別冊)河出書房新社Amazon 毎日、ベットに横になりながら少しずつ読み継いできたが、全部読み終えてしまった。本人のエッセイ、対談、インタビュー、それに加えて高峰秀子について敬意や好意をもつひとたちの寄稿文。ごった煮状…

ハドリー・チェイス作『悪女イヴ』を読む。

悪女イヴ【新版】 (創元推理文庫)作者: ジェイムズ・ハドリー・チェイス,小西宏出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2018/06/21メディア: 文庫この商品を含むブログを見る 先日、ブノワ・ジャコー監督の映画『エヴァ』を見た。原作は、ハドリー・チェイスの…

本間龍著『ブラックボランティア』を読む。

ブラックボランティア (角川新書)作者: 本間龍出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2018/07/07メディア: 新書この商品を含むブログを見る 2020年の東京オリンピック・パラリンピックでは、11万人のボランティアが計画されている。彼らは、滞在費、宿泊費、交通…

「有りがたうさん」の映画と原作。

清水宏監督の『有りがたうさん』(ありがとうさん)は、わたしの大好きな映画のひとつ。いま、この名画がYouTubeで無料で見られる。 Mr. Thank-You / 有りがとうさん (1936) (EN/ES) ★ 路線バスが、伊豆のつづら折りの道を走る。まだ舗装されていない道路に…

道玄坂の歴史を綴った貴重本〜藤田佳世著『大正・渋谷道玄坂』を読む。

大正・渋谷道玄坂 (シリーズ大正っ子)作者: 藤田佳世出版社/メーカー: 青蛙房発売日: 2018/02/01メディア: 単行本この商品を含むブログを見る この本のことを、古書ファンのmarcoさんのブログで知る。 garadanikki.hatenablog.com ★ 生涯のほとんどを道玄坂…

フランスのコメディ映画『セラヴィ』を見る。

7月17日、火曜日。3連休のあと、川越駅まで妻に送ってもらい、東上線→山手線で、渋谷へ出る。きょうは「渋谷シネクイント」で、エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ監督・脚本の『セラヴィ』を見る予定。 早く着いたので、近くの喫茶店で辻田真佐憲著…

辻村深月著『かがみの孤城』を読了。

かがみの孤城作者: 辻村深月出版社/メーカー: ポプラ社発売日: 2017/05/11メディア: 単行本この商品を含むブログ (19件) を見る 光る鏡のなかをぬけていくと、お城がある。そこに、7人の中学生の男女がいる。彼らは、自宅の鏡とお城を自由に出入りする。 7人…

中村文則氏、日刊ゲンダイのインタビューを読む。

「全体主義に入ったら戻れない」「政治的公平性を理由にした電波停止が議論になっていますが、止められるものなら、止めてみればいいじゃないですか。国際社会からどう見られるか。先進国としてどうなのか。できるわけがない。」 ★ 日刊ゲンダイの中村文則氏…

中村文則著『R帝国』を読む。

R帝国作者: 中村文則出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2017/08/18メディア: 単行本この商品を含むブログ (7件) を見る 本の帯に、「圧倒的な熱量に、あなたは必ず震撼する!!」とあるけれど、SF小説にあまりなじみのないせいか、熱量に幻惑されて、意…

前田速夫著『「新しき村」の百年<愚者の園>の真実』を読む。

の真実 (新潮新書)" title="「新しき村」の百年 の真実 (新潮新書)">「新しき村」の百年 の真実 (新潮新書)作者: 前田速夫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2017/11/16メディア: 新書この商品を含むブログ (8件) を見る 「新しき村」は、武者小路実篤が提唱し…

原作『ミッドナイト・バス』と映画『ベロニカとの記憶』(2月3日)。

2月3日、土曜日。新宿武蔵野館へ、気になっていた映画『ベロニカとの記憶』を見にいく。 早く着いたので、近くの喫茶店で、映画『ミッドナイト・バス』の原作、伊吹有喜作『ミッドナイト・バス』(電子書籍)を読む。原作に忠実でいながら、エピソードを整理…

映画『ボブという名の猫』と『小沢一郎の権力論』(1月15日)。

1月15日、月曜日。川越を出て、渋谷の「アップリンク」へ、ロジャー・スポティスウッド監督『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』を見にいく。 渋谷へ早く着いたので、喫茶「ヴェローチェ」で、『小沢一郎の権力論』(電子書籍)を読みつぐ。日刊ゲンダイの…

映画『勝手にふるえてろ』と前川・寺脇対談『これからの日本、これからの教育』(1月8日)。

1月8日、月曜日。川越を出て、「ヒューマントラスト渋谷」へ、大九明子(おおく・あきこ)監督・脚本、松岡茉優主演の『勝手にふるえてろ』を見にいく。 ★ 早く着いたので、近くの喫茶「ルノアール」で、前川喜平・寺脇研の対談本『これからの日本、これから…

短編集『恋愛仮免中』と映画『婚約者の友人』(1月4日)。

1月4日、木曜日。渋谷の「アップリンク」へ、フランソワ・オゾン監督・脚本の『婚約者の友人』を見にいく。2018年最初に見る映画。 早く着いたので、近くの喫茶「ヴェローチェ」で、5人の作家の短編を集めた『恋愛仮免中』を読む(電子書籍)。 恋愛仮免中 (…

永井荷風著『浮沈』と映画『希望のかなた』(12月25日)。

12月25日、月曜日。川越を出て、渋谷のユーロスペースへ、アキ・カウリスマキ監督の『希望のかなた』を見にいく。 東武東上線、山手線とも、車内で本を読むのがふつうだけれど、今日は眠くてしかたがなかった。早く起きたせいかもしれないけれど、いつもより…

「KAWADE夢ムック『総特集 是枝裕和』」から(メモ)。

文藝別冊 是枝裕和 (KAWADE夢ムック 文藝別冊)作者: 是枝裕和出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2017/09/08メディア: 雑誌この商品を含むブログ (1件) を見る 読み終わると、すぐ忘れてしまうので、ここへメモを残しておくことにする。 ★ まずは、「穏や…

瀬戸内寂聴著『いのち』と映画『最低。』(12月18日)。

12月18日、月曜日。川越を出て、東武東上線→池袋→山手線乗換え→新宿。 新宿3丁目の「角川シネマ新宿」へ、瀬々敬久(ぜぜ・たかひさ)監督の『最低。』を見にいく。 ★ 早く着いたので、近くの喫茶店「ルノアール」で休憩。電子書籍で、瀬戸内寂聴著『いのち…

川本三郎著『老いの荷風』と「女優 嵯峨三智子」特集(12月11日)。

12月11日、月曜日。川越を出て、「シネマヴェーラ渋谷」へ、「女優 嵯峨三智子」特集を見にいく。12月4日に次いで2回目。 早く映画館の近くに着いたので、喫茶店で読書。読みかけの川本三郎著『老いの荷風』を読む。書き下ろしとこれまで雑誌で発表したもの…

津村紀久子著『とにかくうちに帰ります』と映画「女優 嵯峨三智子」の特集(12月4日)。

12月4日、月曜日。「シネヴェーラ渋谷」で、嵯峨三智子の特集をやっているので見にいく。「シネヴェーラ渋谷」という映画館へ行くのははじめてなので、場所を検索してみたら、「ユーロスペース」と同じビル。「ユーロスペース」は3階で、「シネヴェーラ渋谷…

吉村昭著『関東大震災』と、ジャック・ドワイヨン監督『ロダン カミーユと永遠のアトリエ』(11月18日)。

11月18日、土曜日。新宿ピカデリーへ、ジャック・ドワイヨン監督の『ロダン カミーユと永遠のアトリエ』を見にいく。 時間が早かったので、歌舞伎町の「ルノアール」に寄って、吉村昭著『関東大震災』(電子書籍)を読む。生々しい震災の数日間が詳細な取材…

伊藤詩織著『Black Box』と映画『ゲット・アウト』

11月2日、木曜日。トーホーシネマズ新宿へ、ジョーダン・ピール監督の『ゲット・アウト』を見にいく。 上映開始まで時間があったので、映画館近くの「ルノアール」で、伊藤詩織著『Black Box』を電子書籍で読む。 Black Box (文春e-book)作者: 伊藤詩織出版…

望月衣塑子著『新聞記者』と、映画『The Limit of Sleeping Beauty』(10月23日)。

10月23日、月曜日。新宿武蔵野館へ、午前11時25分から二宮健監督の『The Limit of Sleeping Beauty』を見にいく。 早く着いたので、近くの喫茶店へ寄り、コーヒーとモーニーング・サービスのトーストを食べながら、望月衣塑子著『新聞記者』(電子書籍)を読…

武者小路実篤著『釈迦』を読みはじめる。

武者小路実篤の作品『釈迦』を読みはじめる。岩波文庫で新しく刊行されたので。『釈迦』は、昭和9年(1934)発表の作品。 釈迦 (岩波文庫)作者: 武者小路実篤出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2017/05/17メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る …