かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

2005-09-01から1ヶ月間の記事一覧

再結成クリームのライヴ・ビデオを見た!

先に再結成クリームのことを書いた文章をアップしましたが、かなりお酒がはいっているときに書いたもので、あとから読んでみて、あんまりひどいのでいやになりました。勝手ながら、削除させていただきます。このビデオは、もう一度見るつもりでいますので、…

東峰夫著「オキナワの少年」/「島でさようなら」

上原隆の「友がみな我よりえらく見える日は」を読み、東峰夫という作家に興味を感じた。1972年芥川賞受賞作品の「オキナワの少年」(右写真は、映画用ポスター)を読んでみる。まず、会話の言葉がオキナワの日常語なのか、意味がよくわからなくてつまずいた…

成瀬巳喜男作品の醍醐味〜「乱れ雲」から

tougyouさんの「時よ止まれ! 僕たちはすることが一杯ある!! 」を訪問して、成瀬巳喜男監督の「乱れ雲」の感想を拝見しました。この映画「乱れ雲」は、あやまって夫を車で轢いてしまった加害者の青年(加山雄三)を、被害者の未亡人(司葉子)が愛すること…

黒木和雄監督「美しい夏キリシマ」

黒木和雄監督の戦争三部作の二作目だという。DVDには、映画本編以外に、黒木監督の原体験、映画への制作動機を説明した非常に見ごたえのあるドキュメンタリーが収録されている。それを見ると、黒木監督が何を映画で表現したかったかが鮮明にわかります。実際…

無敵のローリング・ストーンズ

1日中、ローリング・ストーンズの『ザ・ビガー・バン』を聴いていた。いいですね。『ダーティ・ワーク』以来です。こんなにストーンズの同じアルバムを繰り返して聴くのは。チャーリー・ワッツの、ストーンズの心臓の鼓動を伝えるようなドラムの力強さ。ド…

瀬尾まいこ「天国はまだ遠く」

先日「図書館の神様」を読んだらおもしろかったので、もう1冊これを読んでみた。やっぱりおもしろい。どちらともいえないくらいおもしろい。はっきり瀬尾まいこという作家を記憶した。女性作家でいえば、角田光代とこの瀬尾まいこが最近ではおもしろかった。…

上原隆著「喜びは悲しみのあとに」

まずは、アマゾンから目次をご紹介しておきます。 ■目次 小さな喜びを糧に ブロンクス生まれのウエイター タイムマシーンに乗って ロボットの部屋 復讐のマウンド リコン日記 天安門から遠く離れて わたしはリカちゃん 愛想笑い 六十八回目の恋愛〔ほか〕 こ…

ウッディ・アレン監督「メリンダとメリンダ」

今日はギンレイ・ホールで「メリンダとメリンダ」、「ライフ・アクアティック」と2本立てを見てきましたが、あまりおもしろくありませんでした。「メリンダとメリンダ」はウディ・アレンの作品です。ひとりの女性の人生を、喜劇的にみるか、悲劇的にみるか、…

ボブ・ディラン自伝を読む

■ボブ・ディラン自伝(菅野ヘッケル訳、ソフトバンク・パブリッシング株式会社) 目次 第1章 初めの一歩 第2章 失われた土地 第3章 新しい夜明け 第4章 オー・マーシー 第5章 氷の川 ディランが、一気呵成にコンピュータかタイプライターのキーを叩いて書き…

「男はつらいよ 柴又慕情」を見る

BSの寅さんシリーズに刺激されて、また寅さん映画を見ています。今日はシリーズ第9作の「柴又慕情」。寅さんが吉永小百合のマドンナ、歌子さんに恋する話です。吉永小百合さんがまだ若いですね。寅さんは、歌子さんに一直線に恋しますけど、思わせぶりに寅さ…

クラプトンに続き、ポール、ストーンズが新作を発表!

待ちに待ったポール・マッカートニーのニュー・アルバム『カオス・アンド・クリエーション・イン・バ・バック・ヤード』の中身は、バラード作品集でした。まだそれほど聴きこんでいませんが、「珠玉のマッカートニー・バラードを集めてみました」という感じ…

クラプトンがジョージの「愛はすべての人に」をカバー

id:ringo-starrさんの「リンゴ日記」で、エリック・クラプトンの新作『バック・ホーム』の感想を拝見しました。ジョージ・ハリスンのカバーというと、どうもソロの前期に集中しがちで以前から不満でした。ですから、クラプトンがジョージの名作アルバム『慈…

上原隆著「友がみな我よりえらく見える日は」(学陽書房)

上原隆は、著名ではなく普通の市井の人を描くのが鮮やかです。これで読むのが2冊めですが、読後感の印象はかわりません。書いた順序でいえばこちらの本のほうが古いようです。 ○容貌の美しくない孤独な女性の日常 ○登校拒否をする高校生が唯一夢中になれるも…

瀬尾まいこ作「図書館の神様」〜その2

この本を薦めてくれたのは、以前勤めていた会社の女性。読んで面白かったので、お礼のメールを送りました。そこに「主人公の女性のキャラクターがよかったよ」と書いて出しました。すると、その返信で彼女は、「あら、わたしは彼女をとりまく男性たちがおも…

高峰秀子著「忍ばずの女」(潮出版社)

■忍ばずの女高峰秀子の本はおもしろい。以前「わたしの渡世日記」という自伝を読んで確信しました。人生を見る眼はユニーク、歩んだ女優の人生は日本映画全盛期の歴史そのもの。そして文章が抜群に魅力的ですから、これでつまらないわけがありません。この本…

瀬尾まいこ「図書館の神様」(マガジンハウス)

おもしろい小説です。まず22歳の女性主人公のキャラクターが投げやりで楽しい(笑)。といっても、もうちょっと詳しく説明しなくちゃわからないでしょうけど、今日ちょっと時間がないので省略です。この小説は、この主人公のキャラクターを創造したことで、7…

同じように危惧しているひとがいるのが、救いです。

「信州から世界へ」というブログには、以下の記事が見られます。 日本がどうなってしまうのか、安心している場合ではない。この選択をしたのは他ならない日本国民なのだから。強権軍事国家への道が開かれたといっても間違いではないだろう。今回の選挙の争点…

選挙のニュース見る気がしません

今度の選挙は国民の社会意識が試されていたような気がします。日本の国民は、これから国にどうあってほしいのか、望むんでいるものがわからない。そして、結果は‥‥、K’s Diaryというブログに次のような記事を拝見しました。 3日のパックインジャーナルを見て…

自民圧勝!

Jさんのキルト展を見学し、ビートルズ探検隊のオフ会に参加して帰宅してみると、選挙は自民党の圧勝だという。悪いけど、あはは、どうしようもない国だね。こういう国だから、国民が大東亜戦争を支持したんだろうね。あの戦争の責任は、天皇ではなく、やっぱ…

ビートルズ探検隊オフ会

16時より、渋谷東急本店でJさんの「マイ・アンソロジー」を含む、キルト展を見学。いきなり激しい雨で、集合時間を少し遅れてしまった。Jさんのキルト作品は、ビートルズのアルバム・ジャケットをデザインしたもの。キルトそのもののよしあしはわからないが…

平和思想の中身

期日前投票をしながら考えた。 戦争はもう繰り返したくない、というひとたち、ジョン・レノンの「イマジン」が好きだというひとたちが、選挙で、憲法九条の改悪を推進する政党を選んだら、彼らは平和思想者といえるのかどうかを。 大事な諸問題に目をそらせ…

ビートルズとの出会い方

モスコさんの「Good Timin'」を拝見していたら、こんな文章が出ていました。 中学生のいとこから、夏休みの課題が音楽鑑賞なので、なにかビートルズのCDを送ってほしいとの連絡が入った。 モスコさんは、何を推薦するか悩みます(みなさんも、覚えがあるので…

「ボブ・ディラン自伝」読みはじめる

最近発売された公式海賊盤シリーズ7『No Direction Home』というCDを聴いています。全部未発表音源なのかな、って思ったらそうでもないようです。聴いたことのある音源もたくさんありました。マーティン・スコセッシ監督の同名タイトルの映画があって、それ…

つげ義春著「苦節十年記」/「旅籠の思い出」〜その2

◆9月3日の続きです。■苦節十年記つげ義春の半生は、本人の回想を読む限り、貧困と赤面恐怖症との闘いだったようにみえます。つげ義春が、生涯ひととあうことを苦手にすることになった赤面恐怖症は、いつからはじまったのか。1945年(昭和20)、つげ義春は、…