かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

2014-01-01から1年間の記事一覧

小泉堯史監督『蜩ノ記』を見る。

10月4日土曜日の11時半、家人のクルマに川越駅でひろってもらい、そのままウニクス南古谷へ。12時10分からの『蜩ノ記(ひぐらしのき)』を見にいく。 『雨あがる』(2000年)、『阿弥陀堂だより』(2002年)の小泉堯史(こいずみ・たかし)監督作品だ。…

里見弴作「縁談窶(えんだんやつれ)」を読む。

恋ごころ 里見トン短篇集 (講談社文芸文庫)作者: 里見トン出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/08/10メディア: 文庫 クリック: 4回この商品を含むブログ (6件) を見る むかし読んだのは、おそらく神保町で買った里見弴著『彼岸花』(あるいは『秋日和』だっ…

早稲田松竹の2本〜『映画と恋とウディ・アレン』『ブルージャスミン』。

9月29日、月曜日の朝。川越から東武東上線で池袋まで出て、山手線で高田馬場駅、下車。早稲田松竹へ、ウディ・アレン関連の映画2本立て、を見にいく。 少し時間が早かったので、「ドトール」でコーヒーを飲みながら、角田光代著『紙の月』を読む。次々大作を…

クリント・イーストウッド監督『ジャージー・ボーイズ』と、井上堯之氏のソロ・ライブを見る

9月28日日曜日、川越へ帰る。駅へ家人にクルマで迎えにきてもらって、そのままウニクス南古谷へいき、午前9時50分からのクリント・イーストウッド監督『ジャージー・ボーイズ』を見る。★ 1960年代、「シェリー」のヒットで知られるザ・フォー・シーズンズの…

マット・リーブス監督『猿の惑星:新世紀(ライジング)』を見る。

前日ネットで予約して、9月23日(火)「イオン板橋」で、9時25分からの、マット・リーブス監督『猿の惑星:新世紀(ライジング)』を見にいく。 ★ 前作ルパート・ワイアット監督『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』(2011年)も、猿の表情のなめらかさにおど…

ジョニー・ウィンターの遺作と、巾着田の曼珠沙華

9月21日(日曜日早朝)、午前3時からインターFM「ホキ徳田のYUMMY MUSIC」を聴く。そのあとボブ・ディランの番組が続くので、「ラジコ」をかけっぱなしにして、浅田次郎『柘榴坂の仇討』を電子書籍で読む。短編なのでひと息で読了。 柘榴坂の仇討 五郎治殿御…

若松節朗監督『柘榴坂の仇討』を見る。

朝、川越駅へ家人がクルマで迎えにくる。 西川越に住んでいる娘に連絡すると、近くのこども服屋さんにいるというので、そこへいく。 こども服のお店のなかに、娘とその夫と、二人用ベビーカーに乗った双子の女の子(6カ月)がいた。 双子は、二人用ベビーカ…

川本三郎・筒井清忠『日本映画 隠れた名作』を読む

日本映画 隠れた名作 - 昭和30年代前後 (中公選書)作者: 川本三郎,筒井清忠出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2014/07/09メディア: 単行本この商品を含むブログ (7件) を見る 古い日本映画を見るたのしみのひとつは、懐かしい日本の風景に出会えることに…

安藤尋監督『海を感じる時』を見る

9月15日(月曜日)、テアトル新宿、11時10分の回をインターネットで予約してあったので、川越の家を9時ころ出発して、新宿へ出る。時間が早く着いたので、紀伊國屋書店で時間を費やす。まもなく映画が公開される角田光代の『紙の月』が文庫であったので、買…

周防正行監督『舞妓はレディ』を見る

前日にインタネットで座席を予約。9月13日イオン板橋、10時からの回で、周防正行監督の『舞妓はレディ』を見る。 『それでもボクはやってない』(2007年、「冤罪」が テーマ) 『終の信託』(2012年、「尊厳死」がテーマ) と、社会的な重いテーマが続いたの…

岡田惠和脚本「圭さんと瞳子さん」(TBSドラマ)

ドラマ「最後から二番目の恋」を見て以来、岡田惠和(おかだ・よしかず)という脚本家に注目しています。 その岡田惠和さんが、TBSの「おやじの背中」というシリーズで、1時間ドラマの脚本を書き下ろした、といううれしい情報を知ったのですが、調べてみたら…

宮本輝著『青が散る』を再読。

新装版 青が散る (上) (文春文庫)作者: 宮本輝出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/05/01メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 18回この商品を含むブログ (29件) を見る 新装版 青が散る (下) (文春文庫)作者: 宮本輝出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007…

奥田瑛二監督『今日子と修一の場合』(2013年)

今日子と修一の場合発売日: 2014/05/07メディア: Amazonビデオこの商品を含むブログ (1件) を見る DVDレンタルで見ました。 ★ 保険外交員で、仕事をとるため客に身体を許してしまい、故郷(宮城・三陸町)にいられなくなる今日子(安藤サクラ)。 母に暴力を…

ボブ漬けの日々!

ボブ・ディランの来日がひとだんらくしても、こちらはまだ<ボブ漬けの日々>が続いている。とにかく、ディランを聴くのがおもしろくってしかたがない。 最新作『テンペスト』(2012年)のダミ声にしびれていると、逆にむかしの美しい声の『ナッシュビル・ス…

小泉吉宏作『戦争で死んだ兵士のこと』

戦争で死んだ兵士のこと作者: 小泉吉宏出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2001/12/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 54回この商品を含むブログ (13件) を見る 作者の名前「吉宏(よしひろ」の「吉」は、下の棒が長いのが正しい。 ★ とても…

1981年の「志賀直哉展」(歿後10年)のパンフレットが出てきて・・・。

わたしは住む家が狭いので、読んだ本がたまると両親の家へダンボールに詰めて持ち込んでいました。 両親が亡くなって10年。 空き家の整理をすることになり、むかし持ち込んだダンボールをあけて、ゴミ出し用の荷造りをしていたら、なかには捨てたくない本も…

「影を慕いて」(亀渕友香with玉置浩二)に聴き惚れる

古稀 -modernism-アーティスト: 亀渕友香出版社/メーカー: Athena Records発売日: 2014/07/23メディア: CDこの商品を含むブログ (1件) を見る 最近出たばかりの亀渕友香の『古稀』というアルバムを気にいっています。懐かしき昭和の名曲群をいまのサウンドと…

住井すゑ『わが生涯』(聞き手=増田れい子)

わが生涯―生きて愛して闘って作者: 住井すゑ,増田れい子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1995/01/12メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 以前散歩の途中古本屋さんで買って、ずっと積読になっていた住井すゑへのインタビュー本『わが生涯〜生きて…

ロビン・ウィリアムズが亡くなったというニュースにおどろく!

グッドモーニング,ベトナム [DVD]出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント発売日: 2006/01/25メディア: DVD クリック: 16回この商品を含むブログ (55件) を見る バリー・レヴィンソン監督の『グッドモーニング、ベトナム』(1987年)を…

ダイアナ・クラールの新作『ウォールフラワー』が、9月に発売!

WALLFLOWERアーティスト: DIANA KRALL出版社/メーカー: VERVE発売日: 2015/01/30メディア: CDこの商品を含むブログ (3件) を見る ポール・マッカートニーのジャズ・アルバム『キス・オン・ザ・ボトム』(2012年)のライブ映像を見ていて、そのバックでピアノ…

ギャレス・エドワーズ監督『GODZILLA ゴジラ』を見る。

ちょっと時間ができたので、アパートから歩いて5〜6分のところにある「イオン板橋」で、『GODZILLA ゴジラ』を見てくる。 日本映画の水爆大怪獣映画『ゴジラ』(1954年)が創られて、ことしでちょうど60年目、ということだけれど、この第1作はむかし過ぎて、…

ジョニー・ウィンター、70歳の死。

ことし4月19日に、六本木のEXシアターで、ジョニー・ウィンターのライブを見た。映像ではずいぶん見てきたが、生で見るのははじめての体験だった。 そのジョニー・ウィンターが、7月16日に亡くなったことをニュースで知ったけれど、意外な気はしなかった。 …

半村良著『軍靴の響き』を再読。

軍靴の響き (祥伝社文庫)作者: 半村良出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2013/07/23メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 1972年に出版された、まだまだ現在のように日本が右傾化する以前に書かれた近未来小説。タイトルの「軍靴の響き」とは、もちろ…

宮本輝著『錦繍』を再読。

錦繍作者: 宮本輝出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2013/10/04メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 久しぶりに宮本輝の『錦繍』を、電子書籍で読み返す。 最初読んだのは、出版されてからすぐだったので、いつだったかネットで検索してみたら、1982…

落合賢監督『太秦ライムライト』を見る。

川越からインターネットで予約して、8時40分からの上映を見に、「新宿バルト9」へいってきました。 福本清三は、斬られ役50年。「5万回斬られた男」の異名をもつ脇役専門(もっといえば、セリフのないエキストラに近い大部屋役者といったほうがいいのかもし…

吉田秋生の単行本『海街diary 6〜四月になれば彼女は』が出た。

海街diary(うみまちダイアリー)6 四月になれば彼女は (フラワーコミックス)作者: 吉田秋生出版社/メーカー: 小学館発売日: 2014/07/10メディア: コミックこの商品を含むブログ (45件) を見る 『海街diary』の新刊『海街diary 6〜四月になれば彼女は』が出た…

竹内浩三「骨のうたう」(1942年)

骨のうたう 戦死やあわれ 兵隊の死ぬるや あわれ 遠い他国で ひょんと死ぬるや だまって だれもいないところで ひょんと死ぬるや ふるさとの風や こいびとの眼や ひょんと消ゆるや 国のため 大君のため 死んでしまうや その心や(以下略) この詩を書いたの…

ジョン・タトゥーロ監督『ジゴロ・イン・ニューヨーク』を見るが・・・(7月11日)

前日は、台風が夜半から明け方にかけて関東へ接近するというので、個人タクシーの仕事を休む。 7月11日金曜日。朝いちばん、日比谷のTOHOシネマズシャンテへ、ジョン・タトゥーロ監督の『ジゴロ・イン・ニューヨーク』を見にいく。 俳優としてのウディ・アレ…

なかにし礼さんの、若者へのメッセージ!

ネットで毎日新聞の記事を読んでいたら、なかにし礼さんのこんな詩がでていた。 平和の申し子たちへ! 泣きながら抵抗を始めよう 二〇一四年七月一日火曜日 集団的自衛権が閣議決定された この日 日本の誇るべき たった一つの宝物 平和憲法は粉砕された つま…

窪美澄著『ふがいない僕は空を見た』を読む。

ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)作者: 窪美澄出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/09/28メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 24回この商品を含むブログ (46件) を見る 『雨のなまえ』がおもしろかったので、映画化もされた『ふがいない僕は空を見た』を読…